大会長ごあいさつ
第30回 日本統合医療学会学術大会
テーマ:「暮らしの中の統合医療 ~自分らしく生きるために~」

このたび、第30回日本統合医療学会学術大会を、2026年12月5日(土)・6日(日)の両日、埼玉会館(さいたま市浦和区)にて開催させていただく運びとなりました。本学会の記念すべき節目の大会を開催できますことを、大変光栄に存じます。まずは、統合医療の発展に日頃よりご尽力いただいております会員各位ならびに関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。
統合医療は、近代西洋医学を基本に据えつつ、伝統医学や相補・代替医療など多様な医療体系を有機的に統合し、全人的かつ患者中心の医療を実践することを目的としています。その理念のもとには、疾病の治療のみならず、心身の調和、生活の質(QOL)の向上、さらには地域社会全体の健康づくりへの寄与が含まれます。医療従事者が主体となる医療モデルと、地域コミュニティが担う社会モデルの双方を視野に入れた包括的な取り組みが求められています。
本大会のテーマ「暮らしの中の統合医療~自分らしく生きるために~」には、統合医療を日常の暮らしの中へと浸透させ、人々が自らの生き方・価値観に沿った健康観を築くための実践的な指針を見出すという思いを込めました。医療・介護・予防・住まい・生活支援による包括的ケア体制の構築が、これからの統合医療の発展に不可欠であると考えております。
さいたま大会では、恩師である川嶋みどり先生の基調講演をはじめ、特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、共催セミナー、市民公開講座、機器展示など、多角的なプログラムを企画しております。学術研究者や臨床実践者の最新知見の共有に加え、異分野・多職種間の連携を深化させる場として、また統合医療に対する社会的理解を広げる契機として、本大会が意義あるものとなることを願っております。
多様な専門領域の知見と経験が交わり、新たな統合医療の可能性が拓かれることを期待しつつ、皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。
第30回日本統合医療学会学術大会
大会長 大宮 裕子(目白大学看護学部・教授)
