ごあいさつ
看護教育学は、看護学生を含む看護職者個々人の発達の支援を通して、看護の対象に質の高い看護を提供することを目ざしています。昨今の予測困難な事態やICTなどの新たな技術の導入は、私たち看護職者に、これまで実践してきた内容や方法の検討、修正を迫り、影響をもたらしています。しかし、看護教育学の原点に立ち返ったとき、研究成果が日々の看護実践や教授活動を確実に支え、どのような状況にも活用可能な普遍的な知識であることを再確認させられます。これらは、私たち看護職者が、様々な困難に直面した経験やその中で身につけた技術を活かしながら、蓄積されてきた看護教育学研究の成果を活用することの重要性を示しています。そのため、活用可能な研究成果の産出を目ざして今日も研究が続けられ成果が蓄積されています。
日本看護教育学学会第33回学術集会は、『看護教育学研究の継続とそれを基盤にした教育の推進』をメインテーマとして開催いたします。看護教育学研究を基盤とした教育の実現に向けた取り組みとその成果について、皆さまと共有したいと思っております。ご参加を心よりお待ちしています。
日本看護教育学学会第33回学術集会
学術集会会長 永野 光子
学術集会会長 永野 光子