ごあいさつ
第38回日本臨床内科医学会を群馬県内科医会が担当することになりました。
日本臨床内科医学会は、日本臨床内科医会(2023年8月現在の会員数12,765名)が開催する学会です。対象は日本臨床内科医会会員で、これは、数少ない例外を除いて、各都道府県の内科医会(臨床内科医会と称しているところもあります)会員に一致します。日本臨床内科医学会は、多くの医学会同様、広く一般にも門戸を開いています。開催概要は下記のごとくです。
日本臨床内科医会は、昭和60年に発足した内科開業医を中心とした実地医家の会で、その前身は、当時あまりにも専門化し細分化していた日本内科学会を離れた実地臨床医の集まり「臨床内科医の集い」とされています。群馬県内科医会(2023年8月現在の会員数318名)は、これに少し遅れ平成元年に創られ(当時は群馬県臨床内科医会)、日本臨床内科医会に合流します。この日本臨床内科医会が年一回開催している学術集会が日本臨床内科医学会です。
第38回日本臨床内科医学会のテーマは、「医療のすそ野を広げようーみんなで支える地域医療-」としました。「すそ野」は長大なすそ野を持つ赤城山もイメージしました。
いわゆる団塊の世代が70代に入り、社会の高齢化が進み、私たちが日々診ている患者さんも増えてきました。今後このような傾向は増し、有病者の数がさらに増えることは容易に想像できます。このような超(超々といってよいかもしれません)高齢化社会では、いかに病気にならないか、病気になってもいかに重症化させないかということがますます重要になってきます。そのためには、メディカル、コメディカル、行政だけではなく各方面の、密に連携した上での、医療への参加が、つまり医療のすそ野を拡げることが必須と考えられます。群馬県でもすでにそのような取り組みが始まっており、今後さらにその重要性が認識されるのではないかと思います。
第38回日本臨床内科医学会のプログラムもこのテーマに沿った、地域医療を支える者にとって真に役立つものにしたいと考えています。
皆さまのご参加を心よりおまち申し上げます。
会長 矢野新太郎
(群馬県内科医会 会長・前橋広瀬川クリニック 院長)