ごあいさつ
日本精神障害者リハビリテーション学会第29回群馬オンライン大会は、「できるを増やす」から地域共生社会を創る、を大会テーマに、2022年12月10日(土)、12月11日(日)の2日間にわたり、オンラインにて開催いたします。オンライン大会ではありますが、皆様が交流しやすい場にするため、3会場全てライブ配信とし、その内容を1か月程度オンデマンド配信する予定です。
最近の精神障害者リハビリテーション学会の動きは、「できるを増やす」取り組みの展開と言えるでしょう。たとえば学会ホームページのリニューアル化、ベストプラクティス賞の名称変更、海外講師による研修セミナー、より実践的な研究法入門研修など、枚挙にいとまがありません。皆様の日頃の活動も、さまざまな理不尽な思いを抱えながら、それでも置かれた状況を整理し、取り掛かる糸口を見つけ、少しずつ困難な状況を乗り越えてきた道のりを辿っており、まさに「できるを増やす」旅と捉え直すことができます。
大会シンポジウムは、「何が障壁なのか、バリアを乗り越えるために―群馬における挑戦」をテーマに、行政、若者支援、ピア先駆者、家族、医療関係者など、それぞれの場における活動を振り返り、障壁をいかに乗り越えてきたか、より良い地域社会を創る上で求められることは何か、などについて語り合います。さらに来年で設立30年となる当学会活動を振り返り、今後の在り方を展望し、具体的な方法について参加者と共に学び合う機会にしたいと存じます。その他特別講演、教育講演、学会シンポジウム、研修セミナー、自主プログラム、一般演題など、さまざまなプログラムを用意いたします。
大会の運営ですが、すでにニューズレター59号にご案内いたしました通り、理事会から多数の理事が実行委員として参加しており、また地域関係者として協力していただく方々は、これまで本学会の発展に寄与されて来られました。このように、精神障害リハビリテーションの活動に造詣の深い人たちが集まり、大会の内容を検討し、プログラムを作り、皆様に提供させていただくのですから、きっと充実した、実りの多い大会になることでしょう。
設立30年の節目を迎える1年前の大会ですが、来年に予定された記念の大会へ橋渡しとするために、ぜひ皆様のお力で群馬オンライン大会を盛り立ててください。
浅見隆康
(群馬大学健康支援総合センター)